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一級建築士製図:ホテル課題の階段計画チェックポイント

一級建築士の製図試験で、ホテルのような宿泊施設が課題になったときに必ず押さえておきたいのが階段計画です。ゾーニングがきれいでも、階段の数・位置・寸法で法規違反になると大きな減点につながります。ここでは基本のチェックポイントを整理します。

① 直通階段までの歩行距離(令120条)

ホテルは法別表第一(い)欄(二)項の用途。居室の各部分から直通階段までの歩行距離は次のとおりです。

主要構造部歩行距離の上限
準耐火構造 または 不燃材料50m
上記以外30m

居室と避難経路の内装を準不燃以上にすると10m緩和されます(15階以上の階を除く)。試験では「客室の一番奥」から測って確認するクセをつけておくと安心です。

② 2以上の直通階段(令121条)

ホテルでは、その階の宿泊室の床面積の合計が100㎡を超えると、2以上の直通階段が必要です。主要構造部が準耐火構造か不燃材料なら、この数値は200㎡になります。客室階はほぼ確実に該当するので、最初から階段2か所で計画するのが基本です。

2つの階段は、重複区間の長さが歩行距離の上限の1/2を超えないように、建物の両端に離して配置します。

③ 階段の寸法(令23条)

直上階の居室の床面積の合計が200㎡を超える地上階の階段は、次の寸法が必要です。

  • 階段・踊り場の幅:120cm以上
  • 蹴上:20cm以下
  • 踏面:24cm以上
  • 踊り場:高さ4m以内ごとに設置

製図では階段室を1スパンの中に収めることが多いので、「階高 ÷ 蹴上」で段数を出し、踏面と踊り場の長さから階段室の奥行きが足りるかを先に検算しておきましょう。

まとめ

階段は「数(2か所)→ 位置(歩行距離と重複区間)→ 寸法」の順でチェック。ゾーニングの段階で階段を先に置いてしまうと、後半の手戻りが減ります。

※ 条文の数値は試験年度の法令集で必ず確認してください。特別避難階段・避難階段が必要になる階数の条件などは、この記事では扱っていません。

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